こんにちは。
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インターネット音楽の台頭
最近よく目にするシンガー。米津玄師、天月、ヒトリエ、Eve、バルーン、ヨルシカ、etc.。(敬称略)
彼らに共通することはなんでしょうか?現代の音楽に敏感な方ならわかると思います。
そう、彼らは皆インターネット出身の音楽家であることです。
2007年ごろにニコニコ動画を中心に「VOCALOID」並びに「歌ってみた」という文化が興隆しました。
VOCALOIDとは、簡単に言うと入力した歌詞やメロディを機械が音声化、言ってしまえば代わりに歌ってくれるソフトウェアのことです。
そして歌ってみたとは一般には、そのVOCALOIDが歌った楽曲をさらに人間がカバーすることを指します。
先程挙げさせて頂いた音楽家達は皆元はニコニコ動画のボカロP(VOCALOIDを用いた作曲家)だったのです。
そして今回取り上げるまふまふさん。Twitterフォロワーは150万人、ライブチケットは即完、動画総再生数は数億回。
そう、"歌い手・ボカロP界隈のカリスマ中のカリスマ"なのです。
まふまふさんは2010年ニコニコ動画にボカロ楽曲「闇色アリス」の歌ってみたを挙げ歌い手デビューを果たします。(現在は削除されています)
そこからおよそ2年間ほど歌い手としての活動を続け、2012年に初となる自身のボカロ楽曲「DAYBREAK」を同サイトに投稿します。
そこからも着実に人気を伸ばし、2014年に同歌い手であるそらるさんとユニット「After the rain」を結成。"歌手" として本格的に活動を始めました。
個人名義でも数多くの楽曲を提供したり、自身で歌いシンガーソングライターとしての活動も行なっています。(メジャーバンドとしての活動も行なっている、、?)
現在でもニコニコ動画やYouTubeへ歌ってみた動画の投稿を続けており、最近では並行してYouTuberとしての動画投稿も行なっていますが、挙げられた動画は即刻数十万、数百万再生、マイリスト高評価の嵐。
その中性的な声や振る舞いの可愛らしさから、界隈でも常軌を逸した人気とアイドル性を兼ね備えています。
ツイッターとか見ていただきたい。何を呟こうとリプライ欄は女の子からの熱烈な返信ばかり。
ずるいずるいずるい!!!!!!!俺もキャーキャー言われたい!!!!!
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失礼、取り乱しました。
なぜまふまふさんがここまでの人気を誇っているのか、その真相を考察しまふ。
ボーカルとしてのステータス
まず、歌唱力です。通常VOCALOIDの楽曲は機械が歌っていることもあり、人が歌うのに不向きな曲が多いです。
めちゃくちゃ早口だったり、
めちゃくちゃ高かったり、
息継ぎのタイミングがなかったり。
まあ息継ぎとかは編集でどうにかなるかもしれませんが、特に男性にとっての圧倒的な壁はその使用音域の広さです。これは編集じゃカバーしきれません。
多くの歌い手は、1オクターブ下げて歌ったり、キーを変更したりする中、まふまふさんはほとんどの曲をキーを変更せずに歌います。
簡単に言うと、高い声も低い声もギュンギュン出る大魔神なのです。
まあ例えばこれを聞いてみて欲しい。
バケモンかよ。
聴いてみても高いし、1回歌おうとしてみてください。そう、1音目が既にたけえ。
この曲はまふまふさん自身が作った曲ですが、この他にもマジキチボカロ曲を何曲も歌っています。
それに、大抵こんな高い曲を歌おうとするとキンキンして聴くに耐えない。しかしまふまふさんが歌うとあら不思議。
聴いてて超絶気持ちいい。
可愛らしくも勢いのある高音がロック調の曲に非常に合う。
普通のバンドでは聴けないような高さの音でも超気持ちよく、違和感なく聴けるんです。
そして、もう普通の歌手のCDと聞き分けることが難しいくらい完成度が高い。
まふまふさんは基本レコーディング、MIX作業など全て一人で行なっています。
もともとただの素人だったとは思えないような音源じゃありませんか?コーラスやアレンジ、ピッチは微塵もズレていないしリズムもぴったし。こりゃあすごい。
そして、更に目を引く、いや耳を引く部分は、感情表現です。
暗く陰鬱な雰囲気の楽曲ですね。AメロやBメロの儚げな歌い方から打って変わったようなサビの迫力ある高音と至妙な編集がなんとも言えない病的な愛情を上手く表しています。
特に、Cメロの弱々しい印象を与える感情の込め方、ラスサビ後の心から叫び訴えるようなシャウトに鳥肌がたちます。素晴らしい。
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こちらは先程とは違う健全で純粋な恋の歌です。
少しだけ足掻いてみた 君の指先にはもう
私が触れられる場所はないこと、わかってたのに
ちょっと僕の考察能力が足りなくて曖昧ですが、たぶん恋人と別れるとき、最後のキスの瞬間の心情を描いた歌なのかな?
サビの、"壊れるような キスをしましょう"の 壊れるような の部分では敢えてファルセットを使い切ない感情を上手く表しています。聴いてるだけでうるうるしてきますね。
うーん、歌い手とはいえこの技量はもはやプロ。人気があるのもわかります。聞いていて飽きが全く来ない。
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作曲能力とアイドル的スター性
前述の通り、まふまふさんは作曲活動も行っています。んでこれがまあカッコイイこと。
ハードなロック調からバラードまでその作風は様々。
厨二心をくすぐるリリックとまふまふさんにしか歌えないような特徴的なメロディが耳に残ります。
曲もかけて歌も歌えて、そのどっちもが個性的であり一級品。そりゃ人気あって当たり前か。
でもまて、じゃあなんで同じステータスを持つ岡崎体育には黄色い歓声が少ないんだ??
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まふまふさんの圧倒的モテモテっぷりは抜群のアイドル的なカリスマ性によるものだと考えられます。(自然に無関係な岡崎体育さんをディスってしまったけど、無論僕は大好きです。)
インターネット出身なこともあり基本的に素顔を公開していませんが、たまにSNSでチラ見するその見た目は確実にイケメン。憎い。
さらに、生放送やYouTubeチャンネルなどで挙がっている言動が随所可愛らしく、少年のような地声も相まって女性からの支持率がエグいのです。
天は二物を与えずって言い出したやつ、出てこい。
ここに五物くらい持ってるやつおんぞ。
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とまあ、現代の天才カリスマアーティストまふまふさんについてでした。
僕もかなり前から歌を聴いていて、コミケで本人と握手したこともあります(ドヤ)
歌い手としてだけでもかなり逸脱した才能を発揮していましたが、ボカロPとして成功を収めしまいにはメジャーデビュー。。
それに、まふまふさんに限らず最初にあげたアーティスト達も同様にインターネットから大成している。
ひょっとしたらオリコンランキングがインターネット出身者が占める日も近いかもしれません。。。
では。