こんにちは。
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4月を迎えはや数週間。僕も春休みが明けて3年目の大学生活がつつがなくスタートし、ようやく元の生活を思い出してきたところです。
どうも大学生の春休みは長すぎますね。昔は休みなんていくらあっても足りないくらい毎日盛んに遊んでいたのすが、最近は休みにやることがバイトくらいしかなくてこの2ヶ月くらいは馬車馬のごとく働いていました。
時節の挨拶はこの辺にしておいて、皆さんは普段ドラマとか見ますか?
僕はめっぽう見ないんですけど、周りに見てる友達がとても多いのです。
去年のちょうど今頃ですかね。フジテレビ系月9「コンフィデンスマンJP」というドラマがあったんですって。見てないけど。
そのドラマの主題歌「ノーダウト」
月9を見ていた友達が車の中でこの曲をかけ、初めて聞いた瞬間ビビっときましたね。
Official髭男dismというバンド
どうやら「ノーダウト」を歌っているのはOfficial髭男dismというバンドらしい。
名前こそ聞いたことはあったものの、楽曲に手をつけたことはありませんでした。
「ノーダウト」がメジャーデビューシングルらしく、主題歌が決まるまではそこまで有名じゃなかったと思います。
山陰地方出身の4人が2012に結成し、結成当初より藤原聡さん(Vo. Key. Pf. )、小笹大輔さん(Gt. Cho.)、楢崎誠さん(Ba. Sax, Cho.)、松浦匡希さん(Dr. Cho.)で編成されています。
全ての楽曲の作詞作曲を担当するボーカルの藤原さんは、大学卒業後2年間営業マンをしていたらしいです。もともとは吹奏楽部でパーカッションをしていたため、バンドでもパーカッションをすることがしばしば。
そして驚くべきはこの藤原さん、Official髭男dismの活動を開始する2012年まではボーカルの経験がなかったらしいです。
楽曲とライブ音源を聞いて頂ければわかると思うのですが、このボーカル、正真正銘の実力派。もうぐうの音もでないくらいに歌が上手いのです。
まあ聞けって。
Official髭男dism - 「犬かキャットかで死ぬまで喧嘩しよう!」「異端なスター」(Official Live Video) - YouTube
ボーカル歴僅かにして、このパフォーマンス力。圧巻です。
そして、気づいた方もいるかもしれませんがメンバーの楢崎さん、なんとサックスを吹けるのです。
普通のバンドには無い独特の色があると思ったらこれですよ。このサックスが演奏でいい差し色になっているんですね。
先程載せたYouTubeのライブ映像にも入っている楽曲「異端なスター」。
サビに入ると共に耳に飛び込んでくる金管楽器の音色。サックスがどんな楽器か詳しく分からないので細かいレビューは出来ないのですが、一気にジャズっぽいオシャレな印象になります。
もともと、ピアノやキーボードを枢軸に置く系のバンドなだけあって、全体的にメロディが耳に入ってきやすいです。インストだけでも楽しめそう。
そんな珍しい編成でもありながら、ドラムやベースのリズム隊がしっかり活きている。
この曲のではそれぞれの楽器が上手くフュージョンして新鮮なバンドサウンドが味わえます。
ピアノポップにジャズ色の入った洒落た演奏、大人な邦ロックの良さは髭の生えないガキンチョには分からないか??
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藤原聡のポテンシャル
さて、次に先ほども少し触れたボーカル藤原さんの凄さについて話そうかと思います。
僕自身はまだ生で髭男のライブを見れていないのであくまで公式ライブ動画を閲覧しての論評となります。ご理解お願いします。
先程紹介したライブ映像では2曲披露されています。その一曲目、「犬かキャットかで死ぬで喧嘩しよう!」
冒頭のフレーズでまず鬼畜音域っぷりがわかります。
少し専門的な話をするとこのフレーズの音程はhiCとhiAの連続。このhiAとかっていうのは音の高さを表しています。hiAの代表的な例はレミオロメンの粉雪のサビの、「こな〜〜(ココ)ゆき~~」の部分。
男性の歌声の平均最高音はmid2G位といわれています。
表記的にはmid2A→mid2A#→mid2B......→mid2G→mid2G#→hiA→hiA#→hiB→hiC
こんな順番です。
hiAが男性にとっての登竜門と呼ばれる音の高さなので、そこをゆうに超え2つ先のhiCを1音目からぶちかます藤原さんの異端なスターっぷりがよく分かります。
おまけに2曲目の「異端なスター」、ラスサビの
調子に乗ってでしゃばった
火をつけ回る 異端なスター
そんな汚名 着せられてもいいから
の着せられての部分で驚異のhiD#をマークしています。
この高さを出すのは普通の男性なら裏声でもなかなかきついものがあると思います。
ヤバTも言っているように、最近のバンドってどうも高音系のボーカルが多いですよね。
ワンオクとかフォーリミとかクリープとか。
でもそこと比べて藤原の何がいいかって、高音を余裕綽々に出していないところです。
ハスキーですこし喉にかかっているような歌い方に聞こえて、これ以上高い音出ないんじゃないか?って思わせる声。
しかしライブではその予想を良い意味で裏切ってくれる抜群の高音と、更にそれを続かせるスタミナ。
さすがにボーカル歴サバ読んでないか?
おまけに間奏でのフェイクや、煽り方を見てももうベテランの超実力者にしか見えない。きっとまだまだ成長するぞ。恐ろしや、藤原聡。
オススメの楽曲たち
愛する人へ向けた映画の内容を歌にしています。思い出と思い描く未来をフィルムにしたら、115万キロにもなっちゃうよって感じ。すごく可愛いですね。
ほら ここで君が笑うシーンが見どころなんだからさ Ah
写真にも 写せやしない とても些細なその仕草に
どんな暗いストーリーも覆す 瞬間が溢れてる
どれか1つを切り取って
サムネイルにしよう とりあえず今のところは
君に向けた愛を映画の作りにリンクさせてストレートに表現しています。公開まだ?
作詞者の藤原さんは、「大切な人に対する愛と敬意を込めた曲です。歳の割に幼い恋愛をしていることを自虐しながらも、幸せを噛み締めている様子を描きました」と説明しておられます。(音楽ナタリーより引用)
個人的にこの曲のメロディーとギターの成す温かさがとても好きです。珍しいバラード調なので聞いたことの無い人は是非。
好きな人と離れ遠い場所に行ってしまう、今までありがとう辛くても元気でねっていう曲。
歌詞だけ聞くとすごく悲しい印象を受けますが曲調はリズミカルでポップな印象。
分かれの歌ってどれも寂しげなバラードになりがちですが、こうやって寂しい気持ちを堪えて明るい心で旅立っていく様子だと、きっと見送る側も笑顔になれますね。
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今回も長々と語らせて頂きました。僕も髭男を聴き始めたのがちょうど一年前くらいなので新参者ですが、知らなかったって人がいれば是非聴いて欲しいです。
そしてこの度どうやらドラマ「コンフィデンスマン JP」が映画化するに際してOfficial髭男dismが主題歌「Pretender」をリリースします。
YouTubeにPVが上がってるのでチェックしてみてください🕺
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全然関係ないけど、Official髭男dismって名前なのにメンバー誰も髭生やしていないのはなんでだ?と思って調べたら、髭が似合う歳になってもこのメンバーで音楽を続けたい!って思いが込められているそうです。
いつか髭もじゃになっても変わらない音楽を作っている彼らを見たいものです。
では。