こんにちは。
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皆さんは学生時代をどんな音楽と共に過ごしましたか?
きっと僕と同世代の人は小学生の頃はORANGE RANGEやAKB48、中学生でGReeeeNとかSEKAI NO OWARIが流行って高校はbacknumberやONE OK ROCK。こんな感じの人が多いと思います。
メロコアの王様
僕の場合は、小中はそんな感じのミーハー音楽を聴いて過ごし、高校ではメロコアにどっぷりハマりました。
メロコアというのは所謂パンクロックの1つで、メロディックハードコアの略称です。
まあ名前のままなのですがギターやキーボードでちゃんとメロディーをリードしている系のハードコアみたいな認識です。
例を挙げると10-FEETやELLEGARDEN、Hi-STANDARD、WANIMAなんかが分かりやすいと思います。
ロックがすごく好きなのですが、メタルとかラウドみたいなメロディが入ってきづらい音楽はあまり聞かない僕にとって、メロコアは直球どストレートまんまんなかで好みなのです。それに高校で気付いた。
そうしてメロコアを漁った末に銀杏BOYZというバンドに辿り着きました。記念すべき出会いです。
楽器経験がないためバンドの演奏に魅力を感じてガッツリハマるっていうことは無い僕ですが、銀杏BOYZの演奏には、他のバンドにはないエモさを猛烈に感じます。
2000年初頭に活躍したバンドですが今でも評価され続けている所以でしょうか。ボーカルもかなり荒々しくパンクらしく歌い上げているようで、メロディーがスっと伝わる繊細さがあります。
そして歌詞が青春そのものなんですよね。大の大人の男達が唾飛ばしながら歌ってるのに、曲自体は甘酸っぱくてむず痒い。そのギャップにやられてしまいました。ギャップ萌えってやつですかね。いや違うわ。
全国の少年に聞いてもらいたい
銀杏BOYZの魅力は聴けばわかると思います。特に若い男性にはダイレクトに届くはず。女性で好きな方は僕と飲みに行くべきです。(?)
一番の代表曲。初めて聞いても聞いたことあるかのような懐かしさとエモさを感じます。
イントロのエレキからぐっと心を掴まれる。レトロさを感じるエレキの響きがメロディーのフレーズを強くリードします。
ボーカル全編に淡くエコーのようなエフェクトがかかっており、どこか懐かしさを感じる優しいサウンドになっています。それでいてパンクとしての荒削りな猛々しさも残っている。
Bメロの
永遠に 生きられるだろうか
永遠に 君のために
ここ。激エモ。
バックのコーラスがメロコアならではの引き立てをする。そしてボーカルも重なっていて主旋律が一層引き立ちます。
ここのメロディラインが個人的に好きすぎる。メロディがとにかくエモすぎる。あと歌詞が可愛すぎる。
BABY BABY BABY BABY
君を抱き締めていたい
何もかもが 輝いて 手を振って
BABY BABY BABY BABY
抱き締めておくれ
かけがえのない 愛しい人よ
そんでこのサビよ。しっかり盛り上がっていながら清々しいまでの青春リリック。"抱き締めておくれ"のロングトーンはシャウトっぽくて、心からの叫びみたいな感じがして聞いていてすごく気持ちいいです。
なんでしょうね、この飾りっ気のない、遠回りのしていない恋する少年の心をそのまま歌詞にした、みたいな感じがメロディックなバンドサウンドに乗ると余計にエモいんですよ。
是非、全世界の恋する少年青年に聞いていただきたい。そして、カラオケでこの曲を熱唱してほしい。
抱き締めておくれーーー!!!!
もう一曲くらいエモ紹介をしましょう。
この曲。クリープハイプがカバーしたこともあり銀杏BOYZの中でも有名な曲ではあると思います。
まず冒頭の「1.2.3.4!!」のコールがパンクらしくて熱い。でもうるさいだけじゃない。
あの娘を愛する為だけに
僕は生まれてきたの
あの娘を幸せにするためだけに
僕は生まれてきたの
ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛
聞いてて苦しくなるレベルの小っ恥ずかしい歌詞。でもこんな混じりっけないクソ恥ずかしい恋を誰しもしてきたんじゃないでしょうか。クゥ。
テンポ早めで字余りな歌詞ですがメロディ自体はオーソドックスで耳に残ります。
だけど悲しい噂を聞いた
あの娘が淫乱なんて嘘さ
ほう。ここでタイトルと繋がるんですね。援助交際してると噂の女の子を好きになってしまった男の子のラブソングみたいです。
なんだか突飛な設定ではあるけど、考えてみるとちょっと切ないですね。
眠れない夜を 優しく包む 恋のメロディ
抱きしめて 今夜だけこのままでいて
眠れない夜を 優しく包む 恋のメロディ
抱きしめて 今夜だけこのままでいて
あの娘はどこかの誰かと 援助交際
パンクらしからぬ可愛い歌詞。繰り返しのフレーズだけ聞くとNHKアニメのテーマにすらなりそうです。
しかし悲しきかな、あの娘は援助交際をしているんですね。そんなあの娘に届けたい想いを歌にしながら今夜も寝入るわけです。
あーあ、今もあの娘は誰かと援助交際してるのかななんて考えながら。
サビ終わりのシャウトが「クソー!!」って感情が痛いほど伝わります。
そんな恋したことないけども、なんだか感情移入しちゃいますね。
こうやってきいてみるとやっぱり、銀杏BOYZのメロディと歌詞はとてもポップスに近いものがあります。いままでメタルやパンクはうるさくて好きじゃないって聞いてなかった人でも聞けるような優しい音楽。
まあ、クソうるせえ曲もあるんですけども。
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さあ、全国の恋する少年よ。銀杏BOYZを聴きなさい。恥ずかしい想いを叫び散らしなさい。それがロックだ。
では。