wani の音楽日記

音楽が好きな社会人です。 とはいえ音楽経験は全くないので完全フラット素人目線の自己満垂れ流しブログです。

夏だ!恋だ!クリープハイプだ!!

こんにちは。

 

第二波も順調に拡大していく恨めしいミスターコロナのせいで、今年の夏は今までとは少し変わった夏が来そうですね。

と言っても、花火大会やお祭り、彼女と海へ旅行!なんて華々しいイベントとは元々無縁だった僕。強いて言うならばフェスが無くなったくらいですけど。

 

皆さんもいつもとは違う過ごし方をしているのでは無いでしょうか。

 

さて、みなさんが夏になると思い浮かべるアーティストは誰でしょう。

サザン、TUBE、湘南乃風ORANGERANGE、、、色々あると思います。

 

僕が思い浮かべるのはクリープハイプというバンド。聞いた事ある方も多いでしょう。そう。あの変な声のバンドです。

 

今回はクリープハイプについて紹介したいと思います。

 

夏のせいにされても困る

 

尾崎世界観が作詞作曲、ギターボーカルを担当するあのバンド。この癖の塊みたいな名前も聞いたことがある方は多いでしょう。最近ではそのワードセンスと世界観が評価され小説も大人気です。

 

メンバーは尾崎世界観、ギターの小川幸慈さん、ベースの長谷川カオナシさん、ドラムの小泉拓さんの4人。2012年頃メジャーデビューし、2013年5月に発売されたサードシングルの「憂、燦々」で注目を浴びました。

 

憂、燦々

憂、燦々

 

聞けば一瞬で脳裏に焼き付く超独特なハイトーンボイス。悪くいえば耳を劈くような、よく言えば中性的で個性的な声。決して歌唱力では評価しきれないような独自の世界観を帯びています。

 

僕が夏とクリープハイプを結び付けるのは、「ラブホテル」という楽曲が僕とクリープハイプとの出会いだったからでしょうか。

 

ラブホテル

ラブホテル

 

夏のせい 夏のせい 夏のせいにすればいいからさ

冷たいくらいがちょうどいい

 

初っ端から責任感が微塵も感じられない歌い出し。

夏が何したってんだ。

 

しかしこの特徴的なボーカルとリバーブ、コーラス、エレキのエモーショナルなサウンド。何より歌詞が鮮烈で、不覚にも興味を惹かれてしまったのです。

 

私は君とは違うからね

「最後まで読んでくれてありがとう」とか

文末に書く煩わしさが大事なの

 

これだけで曲の雰囲気が何となく伝わってきませんか?

女性目線の歌詞、きっと恋人じゃない人と何度もラブホテルに行ってしまうような関係、、の歌なんでしょうね。

女性はその関係に満足していないながらも何度も体を預けてしまう、男は都合のいい関係だとでも思っていたのでしょう。

 

「えっ、そんなつもりじゃなかったんだけど とか今更言われても困るよ」とか

今更言われても困るよ

 

リアリティのあるラブソングが共感を呼んで人気なんだ!!と以前backnumberの記事で言いましたが。表がbacknumberならきっと裏はクリープハイプなのでしょう。恋愛は必ずしも美しいものではないのです。うんうん。

 

 

どストレートなエロに良さがある

 

「ラブホテル」もそうですが、クリープハイプにはなんともエロティックな楽曲が多い。小説化したらほとんどが官能小説になること間違いなし。

 

エロ

エロ

 

いやタイトル。隠す気もないんか。

 

しかしイントロのギターくそかっけぇ。うぜえ。

 

君はほんとに上手いよな

全く歯が立たないよ

君はほんとに狭いよな

全く間が持たないよ

 

逃げて!!良い子は早くブラウザバックして!!!

 

MVもいいんですよこれ。いいって言うべきなのか?わからんけど。

男のクズっぷりが超上手く表現されてる。アロハシャツ着た気だるそうな男。タバコをふかしながら女の人を駅まで見送る様子。

 

だってだってだってだってそれなら

どうせ最後はそうなるんだから

すぐできることをしよう もうアレしかないし

 

はぁ〜ん。なんだか嫌な切なさですね。男なんだけどさ、僕。女の人が聞いたらもっと刺さるんですかね。

結局恋愛模様を描くにあたってエロっていうのは欠かすことの出来ない要素なんですね。あんまりそういう曲が表に出ないから、こういうストレートにエロティックなリリックは刺さるんでしょう。

 

 

すごいぞ!尾崎世界観

 

かといって、ちゃーんと綺麗な純愛模様も描くことができる。ずるいね。器用だね。

 

手と手

手と手

 

繋いでたいから 手と手握って

指と指の間からませたなら

もういらない もういらないよ

君の他にはなんにもいらないよ

 

えぇっ!?そんな歌詞もかけちゃうの!?

ストレートなラブソング。疾走感のあるリズムと例にならってボーカルを引き立てる絶妙なエレキ。

でも、指を絡ませるとか、もういらない を繰り返すフレーズとか、要所要所にアダルティックさを感じれます。

この歌詞だけ見て、少年少女の純愛だ!と思わせないのが、尾崎世界観の凄さなんです。

 

 

愛す

愛す

 

こちらは昨年末に発表された曲、「愛す」と書いて「ぶす」と読みます。なんだそれ。なんでもありか。

 

珍しくゆったりした曲調です。エレキが特徴的なバンドサウンドでしたが、今回はアコースティック風のバラード。

しかし尾崎世界観の巧みな言葉遊びは留まるところを知らない。

 

君がいいな 傍がいいな

やっぱり傍には 君じゃなくちゃダメだな

違うよ 黄身って 誤魔化して

蕎麦の中の 月見てる

 

!?!?!

「傍」「蕎麦」と「君」「黄身」を掛詞にした超高等テクニック。これだから日本語ってやめらんねえよ!!!兄貴!!!

 

 

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確かに好き嫌い分かれる声であることは事実。僕も初めて聞いた時はなんやこれおもろって思いながら聞いてました。ただ聞いているうちにその味わい深さに魅了されるでしょう。僕が保証しよう。

なんかピッチもバチバチにハマってる訳じゃなくて半音の半音低かったりするんですよ。「左耳」とか聞いてもらえればわかるかな。

 

左耳

左耳

 

ただこういう不完全さが逆に愛おしくなるんです。

ほんとに不思議な魅力です。

歌詞はなんだかドラマ的というか、文学的までいかない妙な伝わりやすさがあって幅広い層から理解されそう。

 

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にしても最近急に暑くなって困ります。ついこないだまで梅雨真っ盛りで涼しかったのに。

 

お陰で僕は毎日毎日エアコン付けながらベッドの中でマリカーしてます。なぁんにもやる気起きない。ただ生きてるだけ。しょうがないよね。これも全部夏のせい。それでもダメならコロナのせいにしてしまえばいいのだから!!!!!

 

 

では。