こんにちは。
いやはやお久しぶりです。実に5ヶ月ぶりになってしまいました。申し訳ございません。
本来ならばライブレポやカウントダウンジャパンのお話などしたい事は山ほどあったのですがどれもこれもコロナでお釈迦という有様。
つい先日も一都三県に対し緊急事態宣言の再発令が出たせいでコロナ禍最前線のカラオケ屋で働く僕は再び職ロスト、倦怠ライフを謳歌しております。
いつになれば収束の目処が立つのでしょうか。。。
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日付も空いてしまったので今日はざっくりと最近はやりのアーティストや音楽についての僕の所感を綴っていこうかと思います。
①LiSA
もはや知らない人はいないでしょうというこのお方。一昨年、昨年と2年連続で紅白にも出場、歴代興行収入1位に躍り出たアニメ映画『鬼滅の刃』の主題歌を務め、ここ数年で一気に知名度上げたアーティスト。ソロアーティストで、作詞や作曲も時折行っているそうです。
自慢ではありませんが僕は彼女をデビュー当時から知っている大古参の1人です。
LiSAは2010年、keyの有名アニメ『Angel Beats!』の劇中歌でデビューし、以降もアニメのテーマソングや劇中歌のタイアップを中心にリリースしてきました。昨年には声優の鈴木達央さんとの入籍も話題になりました。
かつては水樹奈々や藍井エイルなんかが"アニソンの歌姫" と呼ばれてましたが、いまやそのワードで連想するのはLiSA、貴方しかいない。
特徴的なハイトーンボイス、Liveや生歌でもブレないリズム感とピッチ。かつての歌姫達にも恥じない実力者と言えましょう。
そして特筆すべきはなんと言っても彼女の表現力。
LiSA - 炎 / THE FIRST TAKE - YouTube
ラストサビの"未来のために"の部分はhiE(ワタリドリ裏声最高音や憂、燦々 、千本桜の最高音と同じ音)という恐ろしい高さ。これを地声で出してます。1番サビでは裏声で儚く歌い上げてたのと対照的に、強く、嘆き歌っているような印象を受けます。
このFirst takeを聴いているとなんだか全編苦しそうに歌っているようにも感じます。所謂お腹から出してる声とか、透き通る声とかではなく、喉を使って苦しそうに、切なそうに歌っている感じ。そのせいか歌詞が物凄く自然に入ってくる。やはり感情が乗っている歌は改まって歌詞を嚥下する必要が無いんだなぁと感じます。
バンドやアイドルソングなどの音圧強めの歌は歌詞を見ながらとか、歌詞を別で読み返してとか、何度か反芻してゆっくり歌の本質に近づいていく僕ですが、このLiSAさんの歌い方、とてもパワフルでいてナチュラル、本人も動画の終盤に涙を流されていましたが僕の方ももらい泣きしそうになってしまいます。煉獄さん、、、
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普段は割とアップテンポな曲が多く、そういった曲では弾けるようなポップでチャンキーな歌声に歌い分けられています。
こちら"Rising hope" はUNISON SQUARE GARDENのベースの田淵智也が作曲を務めた楽曲。ユニゾンの楽曲の大半の作曲を務める彼が作った曲であるのも頷ける、全体を通して非常にハイトーン、ハイBPM。ラップなんかも散りばめられてる。
しかしLiSAの手にかかればすーぐに自分のモノに。ライブでも息一つ切らさず歌いきります。田淵も感服したでしょうね。
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デビュー10年の節目に大躍進を遂げたLiSAさん。是非生でもお目にかかりたいアーティストの1人です。
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②チームTikTok
先ず、一括りにしてしまった事を深く詫びさせて頂きます。そして不名誉なチーム名をつけてしまったこと、重ねてお詫び申し上げます。
mixi、Twitter、LINE、Instagramときて今最も波が来てるTikTok。ダウンロードしてないそこの貴方、時代の流れに乗れてないですよ!!
かという僕も半ば意地でダウンロードを拒み続けているのですが。
ダウンロードしてない僕が説明するのもおかしいですが、TikTokっていうアプリはどうやら短い動画にBGMをつけて投稿するっていうサービスらしい。マジで何が面白いの?いや知らないけどね?知らないけど。
カラオケ屋で働いていて音楽の流行に割と敏感な僕。最近流行ってる曲、有線などでよく耳にする曲の共通項を見付けてしまいました。そう。どれもTikTokで爆発し知名度を上げた楽曲であること。
ここ最近で代表的なのは瑛人さんの"香水"じゃないでしょうか。
楽曲自体は2019年5月に発表されたものですが、一気にバズったのは去年の自粛期間くらいだった印象です。
自粛→TikTokユーザー爆増→香水クソバズり→街中でドルガバカーニバル
恐らくこの流れでしょうか。一時期は1日10回くらい香水を歌うお客さんに出くわしていました。原曲聞かなくても覚えちゃうよ。
2020年には紅白にも出場。本人もこの不測の事態に驚いていた様子でした。
以前夜行性系音楽が流行る!という記事を書いた矢先にこんなドストレートアコースティックラブソングがバズってて、いやはや流行り廃りという物は本当に予測がつきませんねという言葉で片付ける他ありません。
歌詞も演奏も超正統派というか。最近では逆に見なくなっていた純バラードですね。歌詞の中に"LINE"とか"ドルチェアンドガッバーナ"といった固有名詞を散りばめる事でオリジナリティのある、1度聞いただけで印象に残りやすい楽曲となっています。
この曲が流行ったことでドルガバの香水の売上がどのように推移したか誰か調べてくれ。
瑛人さんはいうても意図せずにTikTokでバズったパターンで本人としてもおそらく不甲斐ない気持ちは少なからずあるでしょうね…(笑)
他にも最近よく聞く人達はわんさかいます。
例えば優里さん。男?女? 男。
渋谷センター街の有線はこの曲を一生ヘビロテするのやめてくれ。この曲以外の音楽を忘れそうになる。
特徴的ながなり声、聞き覚えのあるような親しみやすくキャッチーなメロディーと如何にも女子中高生の心臓を鷲掴みしそうな失恋リリック。
個人的には1番で
声も 顔も 不器用なとこも
全部 全部 嫌いじゃないよ
と言っているのがラストサビで
声も 顔も 不器用なとこも
全部 全部 大嫌いだよ
に変わっているのが好きですね。なんかコレサワチックというか。
この曲は1つ前に発表していたシングルの"かくれんぼ"という楽曲のアンサーソングになっているそうです。2つの曲間に繋がりを持たせる、これも聞く側の好奇心をそそりますねぇ。コレサワチックだけど。
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その他にも、川崎鷹也さんや空音さん、もさを。さんなどなど、最近ではTikTokを火付けに有名になったアーティストがiTunesランキングに名を連ねています。もちろんバンドでも、Novelbrightやオレンジスパイニクラブなど同じくTikTokをきっかけにバズったアーティストは数多。
僕自身TikTokを入れてないこともありあまり詳しくは分からないですが、男性ボーカルの共感型ラブソングが多め。そういう捉え方をすると、僕ら世代(平成10年生)に流行りまくってたRADWIMPSなんかと毛色は似てるのかなとも思います。
ただ、YouTubeとかTikTokの人気が先行してデビューしたり有名になったりすると、どうしてもアーティストというより「YouTuber」「ティックトッカー」というイメージが拭い切れなくなってしまうような気もします。
アイドル性は出るけど果たしてミュージシャンとしてはどうなのか、、賛否両論ありそうなところですね。。
個人的にはオレンジスパイニクラブ、ずっと無名だった頃から応援してたのでなんだかこんな形で世間に一気に広まってしまったのが嬉しいような悲しいような、、複雑な心境です。
そもそもTikTok上の著作権関係ってどうなっているんでしょうか。中国発のサービスなのでその辺も怪しいけど、、、
③Vaundy
最近の若いもんは才能に溢れすぎてて困るな。弱冠20歳。2019年に動画投稿を開始し、同年9月発表の『東京フラッシュ』12月発表『不可幸力』は即座に100万再生を突破。作詞作曲からアレンジ、アートワークや映像まで全てをワンオペでセルフプロデュースする多才。高校生の頃から真剣に音楽を作り始めたという彼ですが、うーん、本当に20歳か?と疑いたくなるセンス。
『東京フラッシュ』が投稿されてから音楽好きの間ではすぐに名を馳せていたようです。最近またブームになりつつあるエモエモシティポップ。色気のある歌声にオシャレなコード進行。どうやら椎名林檎の"丸の内サディスティック"やあいみょんの"愛を伝えたいだとか"にも起用されている【Just the two of us 進行】と呼ばれる定型のコードが使われているらしいです。
STAY まだここにいてね 君の
FAKEの笑顔を見せてよ見せてよ
STAGE4の癌にかかっているみたいかい?
AGE越しの性愛者でいいの
惚れ惚れするワードセンスですね。語感も良く節々で韻を踏んで、投げ放つように歌う語尾。ただ、同じシティポップでもSuchmosやNulbarichよりも柔らかい、和製に仕上げられた印象を受けます。
あんまりシティポップを聞かない僕でも親しみやすい、グワングワンしてないサウンド。ピアノとバスドラムのシンプルな演奏が曲全体をよりドープに演出しています。
こんな感じでしっかりと芯のあるバスドラムの音があるほうがグルーヴ感が生まれてシティポップとしては聴きやすくなるのかなと思います。
個人的にはこの気だるそうな歌い方、裏声の艶っぽさが堪らないです。地声がハスキーな人に限って裏声が透き通ってる現象なんなんですかね。
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ほえーシティポップもええもんやなと思って鼻ほじってたら息をつく間もなく投稿された『不可幸力』。聞いてみると初っ端から大ラップ。大分『東京フラッシュ』からテイストの変わった曲調。相変わらず素敵なグルーヴ感のあるイントロから想像をいい意味で裏切るヒップホップ要素を採り入れたAメロ。
膨らんだ妄想、幻想、真相を、いや、あれを探している
あれ、なに、わからないよ
それ、なに、甘い理想に 落ちる
welcome to the dirty night
みんな心の中から弱って朽ちていく
welcome to the dirty night
そんな世界だから皆慰めあっている
愛で 揺れる世界の 中で僕達は
キスをし合って 生きている
揺れる世界の 中を僕達は
手を取り合っている
なあなんて美しい世界だ
僕ら何度裏切りあっていても
まあ何とか手を取り合うんだ
まるで恋愛映画のラストシーンのような
取り上げたい歌詞多すぎてほぼ全歌詞載っちゃうよこれ。
前半部分、大サビに入るまでは全体的にダークな歌詞とメロディでぼんやりと現代社会に対するアンチテーゼを歌っていることが分かりますね。"クソッタレな世界で「あれ」を探しながら生きている。"みたいな。
そして前半部分で探し求めていた「あれ」。長い長い助走を経て大サビで明らかになります。
「愛で」
大サビで一気に明るくなる歌詞、オクターブ上がり耳を突くメロディでまさに打ち上げ花火のような緩急とインパクトのある曲構成です。何度聴いてもここのサビで鳥肌が立つ。
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驚くのは彼の生み出す曲の幅広さ。
えっこんなJPOPJPOPしてる曲も作れるのっ。なんかのインタビューでVaundyさんが言っていたのですが、最近のレコメンドの音楽のコード進行には一定の法則があり、それを分析して流行りに乗った音楽を作ったこともある、と。僕の予想ですが恐らくこの『怪獣の花唄』は件の通り比較的大衆向けに作られた楽曲なのでは無いでしょうか。
めちゃくちゃキャッチー。初めて聞いた時ミセス?って思ったもん。にしても高音もこんな伸びやかに歌えるんですね。万能すぎるな。
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そういやなーんか同じようなことをKing gnuの常田大希さんも言ってた気がします。King gnuもメジャーデビューアルバムのSympaあたりから割と大衆向けでトゲの少ない楽曲が増えている、、、のでは無いでしょうか。その代わり自分のやりたい事は全てmillennium paradeでやっている印象。
ちょっと悪い言い方をすると商業化された音楽がKing gnuで、millennium paradeは本当に常田さんがやりたい音楽 みたいな感じ。
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このお話に関しては全てのアーティスト共通で結構難しい課題なのでは無いでしょうか。最近流行りの漫画、「チェンソーマン」と同作者の「ファイアパンチ」にも同じことが言えそうです(笑)
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こんなところでしょうか。久々に書いてみると楽しいもんですね。最近文章を書く機会がめっきり無かったので気持ちいいです。
全然関係ないのですが最近の僕はFishmansやFLIPPER'S GUITARなんか聴いてます。最近だとLaura day romanceがイイ。
さーて1ヶ月間バイトがおやすみなのでこれからどうしようか、、
学生生活最後の休み期間が始まった訳ですがこのご時世なのでパーッと遊びに行く訳にも行かず。いやぁ、僕も含めて不憫だよな、学生。貴重な学生生活を台無しにされてるんだもん。こんな世界だから皆慰めあって行こう。ってね。
では。